バックナンバーの編集後記を読んでいたら、こんなのを見つけました。
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湾岸戦争の時に日本はいくら資金援助したか覚えていますか?
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何のために何がどこにいくら使われ、それがどう役に立ったのか、
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皆さんは興味ありませんか?
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そのお金(湾岸戦争の時には確か$9,000,000,000.00でしたよね?)を、
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国民の皆さんがどういうカタチで負担した(している)かご存知ですか?
アメリカ軍は、1991年の湾岸戦争に610億ドルを費やしましたが、アメリカの自己負担は70億ドルだけで、サウジアラビアとクウェートが160億ドル、アラブ首長国連邦が40億ドル、日本が90億ドル、ドイツが70億ドルなど、大部分が他国の援助によりまかなわれたといわれています(内訳は文献により異同があるようです)。
現在のイラク戦争ですが、すでに軽く1兆ドルは越えているのではないでしょうか?
(どなたか具体的な数字をご存知ですか?!)
ブッシュ大統領率いるアメリカ政権は、「地球規模での先制攻撃戦略」に沿って、アメリカ軍を再編強化しようとしています。沖縄のアメリカ海兵隊をグアムに移転させることも、アメリカ軍再編強化計画の一環なのでしょうかね。
さて、2006年5月に日米両政府が合意した、グアム移転のための経費102.7億ドルのうち、日本側が約60%にあたる60.9億ドルを負担することは、皆さんもすでにご存知かと思います。
そのうちの25.5億ドルは、兵士とその家族が住むハウジングのための予算として計上されています。日本政府は、この25.5億ドルで3,500戸を建設するとしています。
へぇ〜、、、割り算してみました。
25.5億ドル/3,500戸=$728,571.43/戸です。
リビングエリアは150平方メートル程だそうです。
ちなみにアメリカ側の試算では、一戸あたり17万ドル程度だとか?
それを日本は、一戸あたり73万ドルを計上。
一体、どんな立派な御殿を建てるつもりなのでしょうか?!?
日本が合法的にグアムの土地を買って家を建てて、アメリカ軍に貸すというのはいかがでしょう? 25.5億ドルで開発して、仮に、経費を差し引いた残りが利回り5%だとしでも、毎年1.275億ドルの家賃収入が見込めますよ。
テナントさんはミリタリーです。家賃滞納はその兵士の出世にまで関わりますので、そういう意味ではしっかりとしていることでしょう。
そして家賃で得た収益は、沖縄の基地問題に充てるというのはいかがですか?
ところで日本政府ですが、このグアム移転は、沖縄の基地負担の軽減のためと主張しています。沖縄のアメリカ海兵隊兵力は18,000人で、このうち8,000人がグアムへ移転するため、10,000人が残るとしています。
しかし実際には、沖縄のアメリカ海兵隊は12,000人。10,000人が残るとなると、移転するのは2,000人程度ということになります。
さらに、移転するのは司令部要員が中心といわれています。ということは、戦闘部隊はそのままということです。
これでは沖縄住民の負担が軽減されるとは思えません。
(Tom Slater/77.8kg) |